2020/08/05 12:06

  

高岡の七夕まつりの特色は、願い事を短冊に書いて大きな竹に結び、
吹流しや提灯で飾りつけをして、その願いが叶うように祈って川に流すところにあります。
子供の健やかな成長を願うとともに、技芸の上達を願い、心を込めて書いた短冊を
川に流すことで、願いが川を経て天に通じるという伝説に基づくもので、古い七夕まつりである
乞功奠(きっこうでん)の形をそのまま引き継いでいるものです。

高岡では江戸時代に、現在行われている七夕まつりの形が町人の間に広まり、
昭和初期より一層盛んになりました。特に長男が生まれた家では、親戚知人が集まり、
盛大に七夕を飾りお祝いが行われてきました。
また昭和20年代までは7月に七夕まつりを行っていましたが、
昭和30年ごろから8月に七夕まつりを行うようになりました。
ところが、昭和30年末ごろから約20年の間、高岡七夕まつりは環境問題などのため、七夕飾りの展示のみで
川流しを行わない時期がありました。
そのため、市民の自発的な参加による祭りから商店街中心の見る祭りへと変化していきました。
その後、昭和58年に高岡市内の各青年団体有志による「高岡七夕を流す会」が中心になり限定的ではありましたが
伝統の川流しが復活しました。
以来、子供の健やかな成長を願う多くの市民の賛同を得て、短冊に願い事を書いて川に流す「願い七夕」
として年々盛んになりました。その後、平成16年を最後に七夕の川流しは中止され現在に至っています。

KANAYAでは店舗を開店してから5年ほど経ちますが、今年初めて七夕の飾りに参加しました。
金屋町の石畳通りでは、通りにある店舗が参加して町並みに七夕を飾っています。
久しぶりに飾りつけや短冊に願い事を書いたりと、ゆったりとした時間を過ごすことができ、季節を感じることができて
とても楽しめました。
この七夕は8/1~8/7まで金屋町の石畳通りで見られます。